デリカスペースギア スタビリンクブーツ交換

皆さまこんばんは。今日も日中は暖かく過ごしやすい一日でした。今日はお休みでしたので、先日のブレーキパット交換の際に発見した、スタビライザーリンク(スタビリンク)のブーツの交換を行いましたのでブログに上げたいと思います。

まず、スタビライザーとは何か?ですが、大まかに言うと、走っているクルマの横揺れを抑制したり、カーブを曲がる時のクルマの安定性を保つ機構のことです。フロント、リアに装着されていますが、硬い棒のようなものが左右に走っており、それをリンクという関節を使って、タイヤが付いている付け根に固定されています。

その関節部にはブーツが付いており、ディーラーでブーツの交換を依頼すると、そのブーツだけの交換部品は発注できず、リンクすべて(ASSY)での交換になってしまいます。そうなると、交換費用もかなり高くなってしまいます。

スタビリンクにおいても消耗部品ですが、装着時のガタが無ければ、問題なく使用可能です。ただし、ブーツや破けると、ガタの原因になったり、車検には通りません。今回は、リンクにはガタが無かったので、ブーツだけ交換しました。

こちらが、今回交換するスタビリンクです。

亀裂が入っているのがわかりますでしょうか?

そして、今回ブーツがどれが合うのかがデータが無く、探しました。

自宅に余っていたブーツを合わせてみると合いました!(国産のクルマにはこのブーツで合うものが多かったりしますが。)

MIYAKOブーツの品番では、TBC-061

大野ブーツの品番では、DC-2668  どちらで注文しても同じものが届きます。


新品は粉が吹いています。(品質には問題ありません。)メール便の規定で厚みを減らすために、一番右のようにひっくり返った状態で送られてきます。

ちなみにですが、リンク一式を交換すると・・・。


片方交換するのに、5000円超えます。左右交換になると倍です。しかもネットショップ価格です。純正部品になるともう少し高くなるのではないかと思われます。あとこれに工賃が掛かります。ブーツだけの交換の利点が理解出来るかと思われます。

さて交換していきます。

ジャッキで上げて、リジットラックを掛けます。落下防止の為、タイヤは車体下に敷いて、最悪の状態を想定して作業開始です。

スタビリンクは、17mmのスパナで緩みますが、供回りすることが多くあります。その際は、スタビリンクのボルト軸に六角が切り込まれているので、そこに六角のレンチ(5mm)を掛けて緩めます。

それでも緩まないときは、こんなロングレンチを使って緩めたりもします。




しかし、困ったことに、このスタビリンク、供回りだけでなく、錆びて固着して、六角レンチでも歯が立たないことがあるんです。今回これに直面してしまいました。

それでも諦めるなかれ!!その際は、潤滑材(55-6等)をボルトに振って、バイスプライヤー(ロッキングプライヤー)を使います。


ブーツは破けますが、どっちみちブーツは交換しますので大丈夫です!☆供回りするボルトを掴んで、ナットを緩めていきます。

摘出しました!

キレイに破けています。

ブーツを剥がしまして。

キレイに掃除をします。

新しいブーツをはめ込んでいきます。

私は、ピックツールを使って、引き伸ばしながらはめ込みます。ピックツールは先が尖っていますので、ブーツに傷を入れないように作業します。何か代用出来るツールが無いかな~と考えましたが、考え付かなかったのでこちらを使っています。

ストッパーの金具を通過出来たところで、一旦ブーツをめくり上げます。

ここでリチウムグリスを入れ込むと、手が滑ってなかなかブーツが入らない問題を解決できます。

ブーツが装着出来ました!☆

これで完成と言いたいところですが、しっかり密着しないとグリースが漏れ出てきます。

針金を巻いていきます。2周で大丈夫です。

ペンチでキュッキュッを回して動かないところまで締めたら完成です。

締めすぎるとブーツがちぎれますので、加減は必要です。

あとは、外した手順と逆で取り付けを行って作業は完了です。これを左右のリンクブーツを交換することになります。固着していた部分は、ワイヤーブラシを使ってボルトの錆を取ってから締めます。すると、バイスプライヤーを使わずにネジを回すことが出来ます。新しいブーツになってバイスプライヤーを使うと、ブーツ破けちゃいますからね^^;



タイヤを外していますので、トルクレンチを使ってきちんとタイヤ装着を行います。タイヤが脱落したら大変ですので、抜かりなく行います。

こうやってブログを書くために写真を撮りますが、写真を撮ることで、私自身が確実に作業したという自身の確認にもなっています。

本日は、スタビリンクブーツの交換を行いました。ブーツ類は消耗品です。なかなか確認はしない部分ではありますが、クルマの下を覗いたついでに破れていないか確認してみるのも良いかと思います。早めにブーツを交換すると、大きな出費にならずに済むことがほとんどです!

長いブログにお付き合い頂きありがとうございます。ネタはまだまだあるのですが、時間が無いもんでちょい出ししていきます。

では今日はこの辺で!んじゃ~の!!☆

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