デリカスペースギア SRS警告灯点灯の対処

 

つい先日、母親が友人らと旅行に行くとのことで、デリカを母親に貸していた際に、連絡がありまして、「デリカのメーターにある”SRS’’って文字が点灯してる。」と焦った様子で連絡がありました。

60を過ぎたおばちゃ・・・、もとい!マダム達がデリカに乗って旅行に行っている姿はちょっと面白いでしょ??(笑)私の母親は、身長が低いながら、デリカを平気で運転するツワモノです。(笑)

本題ですが、SRSとは、「Supplemental(補助) Restraint(拘束) System(装置)」の頭文字から取られた略語です。クルマでいうと、エアバック装置、また、衝突時にシートベルトが固定されるシステムのことを指します。

そのSRSが点灯するということは、このシステムに異常を来たしていることを示しています。

とりあえず、SRSが点灯している時は、エアバックが完全に出なくなる旨を伝えて、暴発の心配はないことを母親に理解させたうえで、そのままデリカを使い、旅行から帰って来ました。

さて、原因究明です。SRSが点滅したら、まず間違いなくエアバック系統が疑われます。

私の頭の中で、ハンドルの中のエアバックの配線とクラクションの配線を繋いでいる、「クロックスプリング(スパイラルケーブル)」もしくはそこに辿り着くまでの配線が怪しいな・・・。と。そこからは消去法で、次は、エアバックコンピューター、その次は、衝突センサーかな?と。仮説を立てました。

とりあえず、ハンドルのエアバック部分を開いて、見える範囲を点検していきます。

私のデリカのハンドルは、スバルのインプレッサ用を加工して取り付けしております。もちろんエアバックはインフレーター(起爆剤)ごと移植しております。一昨年あったエアバックのリコール対策されたインフレーターを移植しておりますので、車検も問題なく通過します。しかし、’’SRS’’が点灯したままでは、車検は通りません・・・。

エアバック周辺を触る際には、バッテリーのマイナス端子を外して5分程度してから作業を開始しましょう。万が一の誤爆の可能性をなくすためです。

ハンドルの左右にあるトルクス型のドライバーを緩めると

真ん中のエアバックが入ったクラクションを押す部分が外れます。

ちなみに、私はこんなビットセットを持っております。これがあれば大体のネジを緩めることが出来ます。

デリカはT27を使用しました。これを6角のビット差し込み式のドライバーに差し込んで緩めました。



クラクションパッドを外して、クロックスプリングまでの配線を確認していると・・・。「んっ??!」

配線の被覆が割れて、配線がむき出しになっていました・・・。

もしやこれ???^^;

デリカも25年を経過し、配線の被覆もパリパリになっています。しかも、先日リコールで新しい配線にした部分の奥が割れていました^^;

とりあえず、絶縁テープでしっかりと被覆割れしている部分を修復しました。

しかし、’’SRS’’ランプは一回点灯すると、原因が究明し、解決出来たとしても、ディーラーさんなどが持っている故障診断機(ダイアグノーシススキャンツール)でデータを消さないと消灯しない仕組みになっています。25年前のクルマからこんなハイテク装置が装備されていることにびっくりするんですが・・・。(笑)

実際に一旦消してもらってからじゃないと、その後の原因究明が出来ないのです。

消してもらって、再点灯しない → 今回の被覆破れが、金属部分に当たり、配線リークを起こしていた。(解決)

消してもらっても、再点灯した → 今回の被覆破れが直接の原因ではなく、スパイラルケーブル以降の問題が生じている。(未解決、違う原因を探る必要あり)

といった具合ですね。

近々、安価なスキャンツールを購入しようかな~とか思ってはいたんですが、現在まだ購入しておらず、スキャンツールは持っていません。

 

ということで、近くの三菱自動車販売さんにお邪魔してきました。

九州三菱自動車、柳川支店さんに行ってまいりました。

快く見て頂き、スキャンツールを繋いで頂きました。結果は、「スパイラルケーブルの配線の異常」というダイアグコードが出たようです。

今回被覆が破れていた部分もスパイラルケーブルの一部に該当する様子で、一旦異常データを消去してもらい、’’SRS’’の点灯を消して頂くことにしました。もし、これで今後再点灯するのであれば、スパイラルケーブルの交換をしたほうが良いでしょうね。との見解でした。

「今日の診断機の使用のお代を・・・。」と財布を出すと、「あ、今日は大丈夫ですよ!」と、ありがたいお言葉を頂きました。三菱柳川支店さん。本当にありがとうございました。

その後の経過ですが、SRSの消去を行って10日ほど経ちましたが、再点灯はしておりません。あの被覆の破れが原因だったのかな~。

ですが、クルマも結構なご老体ですので、今後いつ同じ症状が出るかは想像がつかない状況です。まぁ、クルマのご機嫌を伺いながら、付き合っていくのもこれまた楽しいのです☆

私はクルマにも心みたいなものがある。と思っています。人間と一緒で、どこか体調不良を起こせば、素直に動いてくれないし、洗車をしてあげると、なんだかいつもよりエンジンが好調だったり。そんなこと感じたことありませんか?

もうかれこれ、デリカと出会って丸15年になります。あと何年乗れるのかな~と考えながら、老体に鞭を打って走ってくれています。

今日はSRSランプの点灯のお話でした。もし点灯した時には、命を守るための大事な部分の故障ですので、早めに対処してくださいね!

では、今日はこの辺で。んじゃ~の!

コメント

“デリカスペースギア SRS警告灯点灯の対処” への2件のフィードバック

  1. ダッチョのアバター
    ダッチョ

    スバルレガシー用のステアリングをスペースギアへ移植したいと思い参考に見させていただきました。色々調べましたが、配線コネクター違いの問題でエアバックのコアはスペースギアのものを移植して使用するのでしょうか?また、具体的に加工必要なところ、方法等教えて頂けると助かります。

    1. kid0722のアバター

      コメントありがとうございます。初コメント非常に喜んでおります。
      ステアリングの交換についてですが、私はインプレッサ用を使用いたしました。おそらくダッチョさんが調べられているレガシー用と同等品であると思われます。
      おっしゃる通り、スパイラルケーブルの加工は難しいと私は判断しましたので、エアバックコアをそのまま移植しております。
      そしてなんですが、ハンドルを押し込んでみると分かるのですが、スパイラルケーブルの下部の突起が、スバル用のハンドルの中心下の金具部分に当たってしまいます。ですので、その部分をジグソーなどで切り落とす加工が必要になります。※当ブログ写真上から7枚目のホーンパッドを持ち上げている写真のスパイラルケーブルの突起部分です。(ハンドルの強度等の保障は出来ませんが、特に問題なく使用出来ております。)

      もし何かわからないことがありましたら、メッセージ頂けると嬉しいです。

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