皆さまこんばんは。やっと朝晩秋らしい季節になって来ましたね。しかしながらまだ日中は暑い。しかも季節外れの台風が日本に近づきつつあるとか・・・。気候がおかしくなっていますね^^;
さて、今日は先日実施した、ハーレーのオイルドレンホースの交換と、一緒にオイル交換を実施しましたので、ブログに上げたいと思います。
普段あまりハーレーには乗らないので、久しぶりに見てみると・・・。
オイルらしきものが車体の下に染みを作っていました。
車体を確認すると・・・。
一番左のホースに亀裂が入っています。ここからオイルが漏れていることが判明しました。
このホースが何なのかというと、オイル交換する時にこのホースの先端の栓を抜いてオイルを排出させるホース。すなわちドレンホースというもの。
結構パックリと割れています。
このホースを変えるのですが、ホースを引き抜くと当然の如くオイルのタンクに入っているエンジンオイルが全部出てきます。ですので、今回オイル交換も一緒に実施してしまうということになります。
ちなみにオイル交換は1年近くしておりませんでしたので、まぁちょうど良いタイミングではありました。
まずは、エンジンを掛けて、5分~10分エンジンを温めます。ハーレーのオイルは結構固めですので、エンジンを掛けてオイルを柔らかくしておかないとなかなかオイルが排出されません。
暖機運転を行ってから、車体を水平に固定します。サイドスタンドに木片を挟み、車体が反対側に倒れないようにフロアジャッキをかませてしっかりと固定します。
※この方法は私なりの方法ですので、危険と思われる方は、バイクスタンドを購入して作業してください。
ドレンホースの先端の栓を抜き、オイルを排出させます。水分が混じっているのか、オイルが白く変色しているのがわかります。
交換するオイルのドレンホースがこちらになります。
そんなに高価なものではありません。
まずは、ホースのカシメを外していきますが、このホースカシメは、一回使用すると再使用が出来ないものになりますので、ニッパーなどでゆっくり丁寧に切り込みを入れて、ペンチを使って除去していきます。
そして、新しいホースカシメはどうするのか・・・。これを使います。ホームセンターに絶対に置いている、園芸ホース用のホースクランプ!12~20mm用のもので大丈夫です。私はそれを使っています。
こちらが外した古いドレンホースです。オイルが滴ってヌメヌメです^^;
ちなみに引き抜くときですが、ホースをプライヤーで挟み、上下に煽ると比較的簡単に抜けました。ホースの差し込み口がプラスチックですので、あまり激しくすると割れてしまう可能性があるので、ゆっくり確実に外してください。
ホースの取り回しは、懐中電灯を当てながら見てみると、ホースの通り道がわかります。先にホースを通してから、ホースの差し込み口にグッと入れてください。比較的簡単にホースも入ります。オイル汚れはしっかりとパーツクリーナー等をウエスにかけて拭き取ることをお勧めします。
オイルの排出、ドレンホースの交換が終わったところで、次にオイル注入の準備、オイルフィルターの交換を行っていきます。
今回私は、このようなパーツを購入しました。
こちらは、私は二輪館さんで購入しました。2500円程度だったと思います。楽天ショップでの発売は無い様子で、検索が出来ませんでした。
セット内容ですが、オイルフィルター、エンジンオイルのドレンのガスケット、ダービーカバーのガスケットのセットになります。
そして、ハーレーのオイル交換の必需品といえば、こちらです。オイルじょうごセット。
もちろん無くても代用品で交換は可能です。しかしあった方が便利です。
オイルフィルターを外す時に、横向きに付いているフィルターを外すとオイルが滴ります。エンジンや配線がその下を通っているので、あまりオイルをこぼしたくありません。ここで役に立ちます。
牛乳パックなどを開いて当てがって交換することも可能です!☆
そして、フィルターを外すフィルターレンチもハーレー用があります。
私はこちらを使用しております。
今回使用したオイルですが、「Kendallオイル」をチョイスしてみました。
以前、私のバイクの師匠ともいえる人がこちらのオイルを20数年前より使っていました。オイルの寿命が長く、オイル保護膜が優れているとのこと。普段使わない車両に入れておいて、オイルがしっかり下がってしまった際のドライスタートの際にも、しっかりとオイル膜を形成してくれており、エンジンを保護するといったもの。
普段からよく乗り回すものでは無いので、今回ちょっとお高めですが、チョイスしてみました。
エンジンオイルはこちら
ギアオイルはこちら
スポーツスターの場合、エンジンオイルは2.6L程度、ギアオイルは、1クオート(946ml)使用します。
Kendallオイルは、アメリカのオイルですので、1本が1Lではなく、1クオートでの販売です。
必要量は、エンジンオイルは3本、ギアオイルは1本購入が必要です。
さて、オイルフィルターを取り付けますが、オイルフィルターに100mlオイルを注いでおく必要があるそうです。オイルを測って注ぎ、フィルターのゴム部分にオイルを薄く塗りつけて、フィルター取り付け時のゴムパッキンのよじれを防止します。
エンジンオイルの注ぎ口はこちらです。さっきのじょうごセットの長いやつを使用します。
2本半程度入れたところで、一旦エンジンを掛けてオイルを循環させます。
あとはレベルゲージを確認しながら、オイルを注入していきます。おおよそ9割のところまで注入出来ればOKだと思われます。
さぁ、続いてギアオイルの交換を行っていきます。遅くなりましたが、ハーレーはエンジンオイルとギアオイルが分かれています。
・エンジンオイル:エンジン内部の潤滑を行うオイル
・ギアオイル:ミッションの潤滑を行うオイル(スポーツスターはギアオイルとプライマリーオイル両方をこのオイルで担っています。)
・プライマリーオイル:プライマリーチェーンというエンジンの動力を駆動に伝えるプライマリーチェーン潤滑の為のオイル。
大排気量のハーレーは、3つのオイル交換が必要になるということです。
説明をしたところで、ギアオイルの交換に行きます。
ギアボックス下部にドレンボルトがありますので、緩めてオイルを抜いて行きます。
5/8のレンチを使用します。
ドレンには磁石が付いており、鉄粉を回収するようになっています。少し鉄粉が溜まっていましたので、パーツクリーナーでキレイに拭き上げます。
先ほどのオイルフィルターセットの中には、こちらのドレンのゴムパッキンは入っておりませんでしたので、別途必要になります。
オイル排出の写真を撮り忘れておりますが、オイルが1クオート分抜けて、滴ってこなくなったら、ドレンプラグのOリングパッキンを新品に交換し、締め付けます。
耐油、耐熱タイプのOリングであれば大丈夫と思われます。
ダービーカバーを外します。トルクスネジのT27を使用します。
じょうごセットのもう一つをここで使用します。ここの窪みからギアオイルを流し込みます。ギアオイルを一本丸々入れてしまえばオイル交換は終了です。
四隅の少しグリスを塗り(ゴムパッキンを一時的に固定する目的です。)、先ほどのオイルフィルターセットに入っていたダービーカバー用のゴムパッキンを装着します。
写真を撮り忘れましたが、その後ダービーカバーを付けて、ボルトを締め付けていきます。締め付ける際は、対角線上に締めて均等に締め上げるようにしてください。
これにて、オイル交換すべてが終了しました。
今回はかなり長いブログになってしまいました。最後までお付き合いいただきありがとうごさいます。
そして、昨日阿蘇まで一人でぶらりツーリングに行って来まして、Kendallオイルのフィーリングを体感しましたが、かなり吹け上りがスムーズ。エンジンのカタカタ音も少なくなりました。ギアの入りもキレイにスコン!と入る感覚でした!☆なかなかこのオイル良いのかも?!
今までモチュールを使用しておりましたが、また少し感覚が違うようです。実際にオイルは入れてみないと分からない部分がありますので、今回は新しい発見が出来ました!☆
ハーレーのオイル交換は他の国産バイクより面倒ではありますが、自分で行うと費用の節約になりますし、オイルも自身で選ぶことが出来ます。チャレンジしてみるのもアリかな?と思います。くれぐれも無理はされないでください!
それでは、最後までお付き合いありがとうございました。また近いうちに次のブログをアップしたいと思います。
それではまた!☆んじゃ~の!☆
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